記憶整理天魔シスターズエピソード

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ツキノを無事に転生させ安堵する


一方でファウストは考え込む。


頬杖をたてながら。



ファウスト「これで3つ…」



異なる世界次元の狭間で僕は1人つぶやく。



ファウスト「………………。」



僕は…止めなくてはならない。


彼女達の協力の元


世界が滅びゆくその運命を。


彼女達には幸せになる権利があるのだから。



氷の世界


絶氷龍クリスタルブリザードドラゴン


リューコ。


彼女の力はその膨大すぎる魔力(竜核)は強力になるだろう。今は人の姿で半減しているが本来の力をうまく扱えることを信じよう。


そして…王冠に封印されているシエル。


リューコにとっての生き甲斐である彼女が目覚めるのはいつになるか…まだわからない。



鬼に支配させた世界


鬼と人間のハーフ鬼神椿


鬼と人間との生まれである彼女もまた特質的な身体能力や鬼の力で多様な事に対応できる。


そして何よりも優しい心の持ち主。


彼女が前を向いて歩けているのは母であるツムギの存在があったからだろう。



月兎の世界


名家の令嬢ツキノ・ムーンファクト


彼女の過去や記憶は父ガーディア・ムーンファクトにより記憶が崩壊していた。修復は困難を極めた。現にこの僕でもそれを修復するのは出来なかった。


いづれ記憶が戻ったらと思うと頭を抱えるばかりだ。


しかし…彼女もまた特異稀な適応能力があり、僕が譲渡する能力の殆どに順応してみせた。


当人は無意識みたいだが覚醒すると十分な戦力になってくれるだろう。



3人の特異点を味方に付けることが出来た。


それぞれが過酷な物語を辿っている者達だ。



だが…それでもまだ…足りない。


厄神を超えるまでには至らない。


だから探さなければならない


極地にいる者ほど伸びしろは高い。



ファウスト「僕は…本当に彼女達に幸せになってもらいたいんだろうか…?」



(ただ…使命のために利用したのでは無いか?)



ファウスト「……………。」



(やめておこう…。)



ファウスト「…次に向かう世界は…神界だ。」



僕はふわりふわりとたゆたうように


流れるように次元の狭間で浮遊する。


ゲートを出して神界へと観測を開始するのだった。



-神界暦……………-



ここは神、天使、悪魔、存在すると同時に人間の存在も確認されている。


実際には地上と空の上。


人間は天使や悪魔、神の存在を視認できない。


人は人は天使は天使、悪魔は悪魔。


それぞれが普通に暮らしていた。


だがしかし…神の都合でこの世界の寿命は一気に縮まる勢いだった。


その行為こそが…創造実験だ。


神の行う事は罪にはならない。


神だからである。


存在が絶対ゆえに抗えない。


世界の終わりが近づいていたが一つの反乱分子が生まれてその危機は少しだけ先延ばしになっている。


それを先延ばしたのは…神の実験で生まれた創造物。天使と悪魔の融合体第1世代システィの存在だった。


しばらく観測をした後に、神と対峙するシスティをほおってはおけなかった僕はゲートを神界へ繋げようとするが神が存在する世界へのアクセスは困難を極めた。


時間虚しく、システィだけの回収となってしまった。


彼女に不審がられないように僕なりにベストを尽くした結果だった。


彼女にも協力を申し出た。


なんとか了承してもらえたが…僕は余計なことをしてしまったのかもしれないと後悔する。


彼女の願いは神を殺すことだったから。


この件に関しては時間がかかることだろう…。


今はとにかく…少しでも戦力を集めて対抗しなければ…。


システィ自身の能力は元々の能力よりかなり低下している。というのも…神との戦闘でシスティは覚醒し能力を爆発的に発揮してみせた。


神には及ばずシスティの能力の大元である、天使と悪魔はシスティから分離しシスティを逃がした。


それ故の結果が現状の能力値。


しかしきっと…これから開花する


僕はそれに期待するしか無い。


システィを含め他の異世界者(欠片)達はまだまだ不確定要素がある。


この次元と多次元世界線の時間軸は異なる点がある。


つまりは…時間の流れがそれぞれ違う事だ。


転生後…反応を見せた場所があった。



ファウスト「……神界…。」



それは…システィが消失した世界で再び、神が新たな実験を行い生まれた創造物。


システィに代わる第2世代システィアが誕生してしまった事だった。


システィを超える能力というか比にならないほどの能力を持った存在が生まれてしまった。


その世界線は崩壊間近の運命を辿っていた。


しかし…突如として信号は消失。


これは…まさかだった。


システィアも反抗分子に変化していた。


観測を続けるとシスティアはシスティのように自我が芽生え神に対して怒りを露わにしている。


神との戦闘では少々押している。


やはり…能力は凄まじかった…。


でも僕は知っている…神には勝てない。


ゆえに僕は急いで神界にゲートを開くようにアクセスする。


セキュリティが前よりも強固になっている…



ファウスト「…くそっ!ここで終わらせない!」



システィアがかなり苦戦している…


まずい…



ファウスト「…っ!間に合え!!!」



ブォン…



ファウスト「よし!!成功だ!!!回収する。」



システィアの回収に成功する。



だが勢いが強すぎたせいか


彼女はしばし気絶している。


少し待つとゆっくりと目を開けたのが見えたので


挨拶と自己紹介を淡々と済ませた。


明らかに変なものを見るような目で見られたが…


まぁ…なんとか彼女を協力者として引き入れることが出来た。


現状…彼女はシスティの妹…なら僕が成すことは一つ!姉妹揃うと最強説を信じて。


システィアは最初の胡散臭そうなやつを見る目から普通の目になり素直に自身の姉であるシスティに会えることを喜んでいたようだ。


結果オーライである。



彼女達姉妹が一気に登場に反応してなのか


気になる世界が複数反応がある。


その話はまた別の機会に。



次回【零却寺プロジェクト】-星の欠片集-


【零のはじまり】